心が己の手中にあれば　人は何処からでも這い上がれる

　ある時人は気分が乗らず、やるべき事もし終えないまま、その一日を終えてしまう事も有ります。
続いて行く不成就な日々のため、ストレスは自分自身の心を啄んで（ついばんで）行くのでしょう。
そうしているうちに、叶わなかった夢や人に馬鹿にされたり、誤解されたりした思い出が所々に出現して、自分の過去の努力も価値が無いような気持になったりして、心が定位置に居なくなったりするかもしれません。
そんなことが続くと、その道を掴むための努力を続けて行くのが難しくなり、今ある「未来への道」も閉ざされそうになります。
そんなときのためにもしかすると、植物たちや動物たちが居てくれるのかも知れません。
　今日は早く起きて、公園を散歩しました。
可愛い犬を連れた人々が何人もいらして、思わず微笑んでいる自分が居ました。
ベンチに座って風の音を聴くと、さわさわと木々の葉が触れ合う音で、硬くなっていた心の扉が開かれた気がしました。
私はよく人に神社仏閣の落ち着いた場所を勧めますが、今日は公園の中にある「自然」が、心を癒してくれることを知りました。
帰りにローズマリーの鉢を購入して来ました。
この様にして集まった植物たちが、私の部屋には沢山います。
観葉や多肉、鉢花などが私の心を定位置に戻してくれています。
　きっと畑を作ったり、草花や木々を育てていらっしゃる方々は、その環境の故に心の回復エネルギーを、植物たちから感じられることでしょう。
それはとても羨ましいことですね。
私はそんな自然に満ちた環境が、特に子供たちにも必要な気がします。
「何時何が採れるのか」、「その実はどんな木に生るのか（なるのか）」、「その実を付けるための花は何色か」、自然の中にそれを学ぶ事の出来る子供たちなら幸せだと思えます。
ゲームやコンピュータを学ぶのも楽しいのでしょうが、自然と触れ合う機会が多いなら、心の回復のための、大きな可能性が見つかる事と思います。
　人生には、誰でも何かを乗り越えて行かなくてはならない場面が、沢山あります。
そんな時、子供の頃に多くの自然の美しさや力強さに触れるほど、その人の魂は、強く磨かれて行くのではないかと思います
その様な人はきっと、強い人になる事も出来るかと思います。
そして自分の魂を自分の手中に収める術（すべ）も、知るはずです。
自分の魂をその手に握れないから、色々な「魔」に翻弄（ほんろう）され、滑り落ちたスロープから這い上がれない苦痛を味わうかも知れません。
「もう駄目だ」と人生を投げ出してしまいそうになる時は、己の魂を自己の手中に収められていないときです。
それを助けてくれるものが、私たちには沢山用意されています。
身近に静かに存在していますが、その在り様（ありよう）が私たちを癒してくれる、人間以外の草木や動物たちに、もっと気付いてみませんか。
　画像は、あけび細工教室の先生の、広いお庭の黄色のカタクリの花です。
今日のフィーリングは、Ｇｒｅｇｏｒｉａｎ　グレゴリアンの　「Ｍｙ　Ｌｉｔｔｌｅ　Ｗｅｌｓｈ　Ｈｏｍｅ　マイ・リトル・ウエルシュ・ホーム」、Ｅｎｙａ　エンヤの「Ｃａｒｉｂｂｅａｎ　Ｂｌｕｅ　カリビアン・ブルー」、Ｐｅｒｆｕｍｅ　パフュームの「願い」かな